奥さまCDです

ブックオフなどで買ったCDを紹介するブログ。

少年隊 - 少年隊 35th Anniversary BEST(2020)

デビュー35周年記念のベスト盤発売を発表した少年隊。同時に、ミュージカル「PLAY ZONE」22作品を収めたDVD BOXもリリースするという。

Album「少年隊 35th Anniversary BES|少年隊|Johnny's Entertainment Record

DVD「少年隊 35th Anniversary PLAYZ|少年隊|Johnny's Entertainment Record

 

30周年のときに全く音沙汰がなかったため、新たな活動はもう望むべくもないのかと諦めていたので、まさかこういう形で記念盤が出るとは思わなかった。本来なら諸手を挙げて喜ぶべきところなのだが。

 

先に言う。ベスト盤の完全受注生産限定盤と通常盤、そしてDVD BOXを予約しましたよ。総額で税込72,600円、買いましたよ。きちんと買ったからこそ、文句を言わせてもらう。

 

まず、錦織と植草の退所発表から間髪入れずにこのリリースを発表したこと。あまりにもあからさますぎるじゃないか。30周年時にリリースしてくれたなら気持ちよく買えたのに。えげつなさが先に来すぎて、とても喜ぶ気になれない。

 

次にベスト盤。通常盤がCD3枚なのに対して、完全受注生産限定盤はCD5枚+DVD7枚という特大ボリュームで、しかもDVDはすべて初DVD化作品とのこと。これだけなら素直に限定盤を買う気になるのだが・・・。

腹立たしいのは、CDの曲構成だ。通常盤と限定盤で共通なのはDISK1、2のみ(歴代シングルA面曲)で、DISK3は全く内容が異なる上、それぞれに初CD化曲が含まれるという。つまり通常盤と限定盤を両方買えってことか。

それでいて、シングルB面曲は網羅されていないというのが・・・。シングル、特に初期のシングルがどれだけ入手困難か知らないわけあるまい。まさか改めてコンプリートベストを出して一儲けするつもりか?ベストと言いながらアレが入ってないコレが入ってないという代物なんだよ。

 

DVD BOXだって、元・光GENJI赤坂の覚醒剤事件で映像化がお蔵入りとなっていた2007年公演が収録されたのは良いとして、結局2004年公演(WEST SIDE STORY)は収録されていなかったり。

 

だいたい、ファンクラブ会員には特別価格を謳っておきながら、たったの一割引きだからな。2008年から12年間も開店休業状態で毎月お布施だけ集めておいて、今回全部買ったところで6,000円しか還元しないって・・・どれだけ銭ゲバなんだよ!俺は会員じゃないからまだいいが、これじゃ会員の人達が報われないだろう。

小さなスーパーマン ガンバロン オリジナルサウンドトラック(2007)

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アーティスト:ゴダイゴ

タイトル:小さなスーパーマン ガンバロン オリジナルサウンドトラック

発売年:2007年

レーベル:G-matics

 

 

なお、2019年11月にはLP復刻がなされた模様。

11/20発売 ガンバロン!!世界が待ってたLP化!!!!!|ニュース&インフォメーション|JAPANESE ROCK・POPS / INDIES|ディスクユニオン・オンラインショップ|diskunion.net

 

このCDは買い逃していたので、見つけて本当に嬉しかった。

特撮番組「レッドバロン」「マッハバロン」に続くバロンシリーズの最終作のサントラ盤。

2.と8.を除いた全ての曲がミッキー吉野作曲、全曲ゴダイゴによる演奏ということだが、どの曲も文句なくゴダイゴ感があり、ボーカルをタケカワユキヒデに代えて想像することが容易にできる。

多くの方が指摘されているが、1. のスペイシーなのにファンキーなノリ(クラビネットが気持ち良い)、2.のミッキー吉野シンセサイザー多重録音(手弾き!)、7.のスティーブ・ファックスのボーカル、10.のインスト(これまたスペイシーでファンキー!)はゴダイゴファンにはたまらないはず。

単なるサントラ盤というよりは、タケカワユキヒデ抜きでゲストボーカルを迎えた『事実上のゴダイゴのアルバム』と言って差し支えない代物だと言えるだろう。

(なお、ドラムの浅野良治脱退~トミー・スナイダー加入前の録音とのことで1.と6.はロバート・ブリルが叩いている)

 

ここでは備忘を兼ねて、ゴダイゴ以外の要素について掘り下げていく。

 

3.の桜井妙子は朝倉理恵名義でも活動。母性の塊のような歌声の純然たる童謡だが、レコーディング当時弱冠24歳と知って驚いた。

 

4.の石川進は『オバケのQ太郎』や『ど根性ガエル』の主題歌の人、とは一聴して気づかなかった。ソウルフルな声と歌い回しからてっきり若い頃の串田アキラかと思ったほど。かの二曲とはまるで別人の歌声!

石川は、後に坂本九も在籍したという「ダニー飯田パラダイスキング」のボーカルとして1950年代末に活躍、その後はソロとして子供番組の主題歌でヒット作多数。司会、俳優、声優で活躍されたとのこと(「長靴をはいた猫」のペロもこの人だったのか!)。

ブルースをルーツとしてハワイアン、オールディーズをやっておられたようだが、4.でのR&B唱法を聴くに、本当に懐の深い歌手だと思った。

石川は「ガンバロン」にも子供達を見守る気のいいおやっさんの役でレギュラー出演しているが、あのルックスに対し歌唱とのギャップがありすぎて凄い。

 

5.天馬昇三は詳細不明。ライナーノーツによると芸大の声楽家の学生だったそうだ。

前番組の「円盤戦争バンキッド」でも主題歌を歌っており、この番組の主役の名前が天馬昇だったことから、演じた奥田瑛二が歌っているのではとの噂も根強くあったようだ。

声楽由来の歌い回しからは初代ガンダム(79年)や「未来少年コナン」(78年)のOP曲を連想するのだが、そういえばコナンを歌った鎌田直純という方に声が似ているような気もする。鎌田直純も詳細不明なのだが、少し掘って出てきた方は芸大卒で歳の頃も符号しそうであった。果たしてどうなんだろうか。

ところどころに「君は恋のチェリー」風味を感じる曲なのだが、不思議と歌い回しとマッチしていて気持ちが良い。なおブリッジのシャウトはミッキー吉野

 

9.の安田おじさんというのは番組のアシスタントプロデューサー安田邦宜。歌と言っても、劇中で主人公のメンター役を務めるAI「ゴエモン」の独白なのだが。コンピューターボイスとミニマルなシンセが面白い。

 

 

ところでOP曲1.とED曲6.は、変声期前の子供声コーラスもの(というジャンルがあるか不明だが)として非常に出来が良い。特に1.は、実にゴダイゴ的なせめぎ合う演奏に対して、達者なんだけれどどこか不安定な子供声が非常にスリリングに聞こえてたまらない。

歌っているのはジャニーズ少年団。いまでいうジャニーズJrのいちユニットなのだが、特筆すべきはあの野村義男が参加していることだ。12歳でスカウトされてすぐの初仕事ということで、実はたのきんトリオの中で一番将来を嘱望されていたのかな、などと思ったり。

なお、このジャニーズ少年団にはもともと曽我泰久も参加しており(本作には不参加だが)、つまり「野村義男とTHE GOOD-BYE」のフロント2人はこの頃(76年)すでに邂逅していたと思われ、感慨深い。

そしてメインボーカルの少年達はザ・バーズ日本テレビ音楽院なるタレントスクールの選抜生によるグループである。

ザ・バーズは、ガンバロン放映開始の半年前である1976年10月に「ふり向くな君は美しい」をリリースしており、同曲の収録には1期生としてカブキロックス氏神一番が参加していたという。だとすれば時系列的に、1.や6.に氏神一番が参加していた可能性も考えられ、いよいよ本作の珍盤度が増すというものである。

桃姫BAND - 初陣(1992)

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アーティスト:桃姫BAND

タイトル:初陣

発売年:1992年

レーベル:ポニーキャニオン

  1. count down to ecstasy (インスト・SE) 編曲:桃姫BAND
  2. BORN TO BE WILD (Steppenwolf カバー)編曲:小原礼
  3. HIGHWAY STAR (DEEP PURPLE カバー)編曲:富田素弘
  4. HEART OF GLASS (Blondie カバー)日本語詞:Ami / 編曲:桃姫BAND
  5. SOMEBODY TO LOVE (Jefferson Airplane カバー)編曲:富田素弘
  6. NEVER MY LOVE (Addrisi Brothers カバー)日本語詞:Ami / 編曲:小原礼
  7. HOT STUFF (Donna Summer カバー)編曲:鈴木茂
  8. OLD FASHIONED LOVE SONG (Three Dog Night カバー)編曲:佐藤準
  9. ROCK AND ROLL (Led Zeppelin カバー)編曲:桃姫BAND

 

桃姫BANDは桃姫(Vo)、鈴木茂(G)、 今剛(G)、山木秀夫(Dr)、小原礼(B)、富田素弘(Key)、佐藤準(Key)、松武秀樹(Prog)から成るバンドである。

 

元々は、8cmシングル棚で彼らのデビューシングル「Heart of Glass」を手に取ったことがきっかけだった。

ノエビア化粧品のCM曲ということでなんとなく聞き覚えもあり、懐かしさを覚えて購入したのだが、初めてフルサイズで聴いてみれば日本語歌詞の妙味やアレンジの巧みさ、経年を感じさせない骨太さ、そしてボーカル桃姫の歌い回しに感心させられたものだ。

そして桃姫=尾崎亜美であることを知って再び驚かされた。併せてアルバムの存在を知り、こちらも欲しいなとゆるく思いながら足かけ8年、このたびようやく入手した次第。

 

で、アルバムについてだが、往年の洋楽ヒット曲のカバー集なれど錚々たる面子による期待を裏切らない横綱相撲、という印象。大人が大人たるゆえんとはこういうことだろう。

 

メンバーを見て指名買いしても決して損はしない一枚だと言える。

 

なお、4.はシングルとはアレンジが異なる。シングルはガーリーなポップロックだったのが、アルバムではファンク色を強めたアレンジにオクターブ下で野太く力強く歌っている。

少年隊 - 封印LOVE(1990)

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アーティスト:少年隊

タイトル:封印LOVE

発売年:1990年

レーベル:ワーナー・パイオニア

  1. 封印LOVE 作詞:亜伊林 / 作曲・編曲:杉山洋介
  2. HEAVEN 作詞:覚和歌子 / 作曲:安田信二 / 編曲:寺田創

 

棚で見かけたときは、こんな歌、少年隊にあったっけ?と訝しんだものであったが・・・投げ売り8cmの中でも破格の掘り出し物であり、少年隊にハマるきっかけとなった一枚。

 

PWL歌謡の極北

表題曲は、これぞまさにというドンズバのPWL(SAW)サウンド。この辺の男性歌手といえば言えばリック・アストリーやマイケル・フォーチュナティが思い浮かぶが、三者三様の声質で交互に歌う少年隊のフォーメーションは、男声ソロよりさらに甘さとスリリングさが際立っている。


ちょっと頭の弱い優男の憂鬱

デートをキャンセルされた男が海岸で独りたそがれて「砂を蹴ってみてもまだ許せないよ」と始まるこの歌。

年上の彼女に対し拗ねてなお慕情を募らすかわいいオトコという設定なのだが、この気恥ずかしくも甘酸っぱい世界観を徹頭徹尾つらぬき通す歌詞には、微塵の隙もない。

ただし、「いつまでたっても ひとつ年上さ スピード上げて 追い越したいよ」というくだりだけは、何回聞いてもそりゃ無理だろと笑ってしまうのだが———

 

この頃はジャニーズタレントが徐々にセグメントを意識した売り出しかたをし始めた頃であったかと思う。つまりジャリ層〜ティーンには光GENJI、荒ぶるティーンには男闘呼組、そしてOLや一般層には「お兄さん枠」の少年隊というように。

実際、「しょうゆ顔」「ソース顔」という言葉の流行が示すように、当時の少年隊は一般層へのリーチにある程度成功していたと思われる。

 

他方、86年には男女雇用機会均等法が施行されており、結婚・出産に捉われず自立して働く女性こそが素晴らしいと喧伝され始めた時代でもあった。すなわち、25歳過ぎた未婚女性を「クリスマスケーキ」と揶揄するのはもはや時代遅れになり始めていた頃だ。

こうした背景を踏まえると、この歌詞が示す彼女には「都会で働く自立した女」像が想起され、なんとなれば主人公の会社の先輩なり上司という物語すら浮かんでくる。

とすればやはり、先の『ひとつ年上』という歌詞がいささか限定的に過ぎやしなかったかと気になってくるのだ。

当時の少年隊が24歳ぐらいだから、彼女の年齢をひとつと言わず3つあるいは5つ年上にしても充分歌詞は成立し得ただろう。その方がOL層、とりわけ少年隊よりもお姉さまな層により多く刺さったであろうに、と勝手に口惜しくなる(お前は誰なんだ)。

 

製作陣に驚いた

1の作詞・亜伊林は大御所、三浦徳子(よしこ)の別名義。そして作曲の杉山洋介は元SALLYのボーカル(「東のサリー、西のチェッカーズ」と言われていたとか)。

他方、2の編曲の寺田創一は・・・Far East Recordingの人じゃないか!福田和子の!

www.youtube.com

 

この寺田創一はアイドル楽曲リミックスの嚆矢とも言われており、島田奈美のリミックスを手がけた(89年)ばかりか、さらにパラダイス・ガラージラリー・レヴァンを招いてのリミックスアルバム(91年)まで制作したという。

youtu.be

そんな好事家泣かせのリミックスの元となった島田奈美「Sun Shower」(88年)の作曲を手がけたのが、前述の杉山洋介だったというこの取り合わせ。

youtu.be

 「封印LOVE」はかような製作陣によるシングルだったのである。だったら、なぜ、この面子を集めながら少年隊はリミックス展開をしなかったのか。甚だ残念に思う。

 

それにしても「封印」てなんだと思ったら、ジャケに小さく「WHO IN」と書いてあった。

米川英之 - 同窓会(1993)

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アーティスト:米川英之

タイトル:同窓会

発売年:1993年

レーベル:バップ

 

1.同窓会 作詞:井沢満 / 作曲:米川英之 / 編曲:難波弘之米川英之
2.君の空 僕の海 作詞:加藤健 / 作曲:米川英之 / 編曲:難波弘之米川英之

 

C-C-Bのギタリスト・米川英之が、同バンド解散後にソロとしてリリースした2ndシングル。

NTV系ドラマ「同窓会」”タイトルソング”(写真参照)。

表題曲とカップリング曲いずれも、米川の2ndアルバム「HALF TONE SMILE」(1994年)に収録された。

なお、表題曲の原曲は「想い出にかわる季節」といい、4thアルバム「INTO THE LIGHT」(2000年)に収録されている。

 

1はピアノとストリングスメインのバラード。いかにも平成初頭の連ドラ主題歌然としたアレンジで退屈以外の何物でもないのだが、転調のドラマチックさとギターソロにはハッとさせられる。

2はいわゆるシティポップの系譜というか昨今話題のライトメロウの範疇の楽曲と思われ、非常に掘り出し物感があった。

個人的には、こういう古き良きバブル感(あるいはFM感と言っても良い)のあるサウンドを「アーバン」と呼んで愛でてきたのだが、歴代発掘してきたアーバン楽曲の中でも特に好きな曲であった。

というのも、米川英之AOR志向ながら80年代HR/HMも通過した方で、ギターソロになると俄然張り切ってくれるところがHR/HM者にとって非常に親しみやすかったからだ。

私はAORやシティポップに造詣が深いわけではないが、この手のジャンルの楽曲でこうもハーモニクスを多用するギタリストってあまり居ないのではないか。

改めて聴き直してみると、C-C-B時代からポップな楽曲にあって米川のギターだけが妙にザクザクギャンギャンしてたりして、状況証拠は揃っていたのだなあと得心させられる。

 

ところで、ジャケットに記載されている通り、表題曲は「同窓会」というドラマの”タイトルソング”であるが、実際の扱いはあくまで挿入歌であった。

ドラマと同タイトルの曲名であるばかりか、本ドラマの脚本家である井沢満が作詞しており、ここまでお膳立てが揃っていながらなぜこの曲が主題歌ではないのか、なぜ挿入歌扱いなのかが不思議であった。

 

察するに、同曲が主題歌に内定していたにも関わらず、大人の事情で別の曲が主題歌に選ばれてしまい、挿入歌に降格となった米川への謝罪ないし贖罪の意味から「タイトルソング」という名前を冠したのではないか。

この点、井沢満本人のブログに答えがあった。

「同窓会」の時、局と約束していたことが一つあって、
それは私に主題歌の作詞をさせてくれ、ということであった。
ところが、プロデューサーのお一人が(局と局付随の制作会社お二人いらした)
「いい新人グループがいて、ちょっと曲を作らせてみたので
聴いていただけませんか」と言う。
約束違反なので、私はむっとするわけである。
するとプロデューサーは「一晩で作って徹夜で録音してくれたんです」
と畳みかけて来る。
まあいいや、じゃあ聴くだけ聴いて「こんなもん、だめでしょ」と
いうセリフを喉元で用意して、テープを聴いた。

・・・・これ、反対は出来ないなが、1回聴いた感想であった。
即座に「いいです。これで主題歌行きましょう」と返答していた。

https://blog.goo.ne.jp/mannizawa/e/b57ba0cf43e8f77316704a639cb08d61

 

「同窓会」の主題歌は私が作詞をする約束だったので、(中略)
いわば約束違反だったので、彼らのデモテープを聴いて平均値だったら、拒否する構えだったのですが(中略)

聞いた瞬間、この才能をつぶすのはいけない、と思い、どうぞお使いください、と返事したのでした。

https://blog.goo.ne.jp/mannizawa/e/e6debd222e0fd5fc5743e025736ec867

レーベルをVAPに移籍し、ソロとして正にこれからというときにドラマの主題歌を射止めたかに見えた米川。しかも、歌詞の差し替えにまで応じて。

他方で、米川を押しのけた若手アーティストは、この主題歌で自身初のチャートトップ10入りを果たし、そればかりか自身初のミリオンまで達成することになる。

この「同窓会」というドラマ自体、プライムタイムで初めて同性愛を扱ったドラマということで当時非常に話題を呼んだのだが(平均視聴率17%、最高視聴率20%!)、そんな人気ドラマの存在を遥かに凌駕するほどこの主題歌は人気を博し、時代を代表する曲となった。

 

その主題歌とは、 Mr.ChildrenCROSS ROAD」。

文字通り、二組のアーティストの運命の交差点となったのであった。

 

なお、この「同窓会」というドラマは非常に論点が多い代物なのだが、米川の歌詞(というか脚本家本人のペンによる歌詞)も、第一回放送分の台本だけ読んで書かれたというミスチルの歌詞も、いずれもドラマのえげつない展開に対して全く乖離していて大変驚かさせる。そんな爽やか切ない話では全くないから!好事家はぜひ、ドラマも観てほしい。

はじめに

ブックオフの激安棚でCDを意識的に掘るようになったのは90年代後半からだったと思う。


時代遅れなものとして投げ売りされていたバブル期の音楽を回顧し出したのがきっかけだった。

中高生当時に流行っていて、しかし限られたお小遣いの中で手を出せず見送った「あの頃」の音楽を追体験するためであったが、当初は半笑いで意地悪く楽しむためでもあった。

が、じきに、投げ売りされている未知のCDの中にも音楽的に好ましいものがあることに気づき、なんとなれば世間的な評価が伴っていないことにもどかしさを感じるにまで至った。

こうして、ブックオフの激安棚に予想外な良盤との出会いを求めるようになっていった。


00年代中期からは8cmシングルをリサイクルショップなどで探す日々が始まった。

これは音楽の二次創作の素材としてオリジナルカラオケを求めてのことであった。

ちなみに8cmシングルは、00年代初頭まではブックオフで大量に投げ売りされており、買取は0円のくせに店頭では100円も取るのか!と当時は憤りつつ、全く見向きもしていなかった。

だからその数年後の00年代中期頃になって、確認したかぎりほぼ全てのブックオフから8cmシングルが姿を消すとは思わず、なぜあの時ブックオフの棚ごと8cmシングルを買っておかなかったのかと歯噛みしたものだ(なお、最近は8cmシングルを置くブックオフが復活してきた模様。ただしそれなりに良いお値段で)。

 

そんな気持ちが収集癖に拍車をかけ、ブックオフ亜流の新古書チェーン(ブック〇〇)や町の小さなリサイクルショップそして大型のロードサイドよろず中古店(万代書店や〇〇鑑定団など)に至るまで捜索範囲が広がっていった。

地方出張の合間に営業車でリサイクルショップを行脚し、8cmシングルを大量にサルベージした。

もはや二次創作の目的さえ忘れ、8cmシングルそのものに取りつかれていた。


そんなこんなで20年あまりゴミのようなCDを集めてきて、今も惰性で買い続けているのだが、近年のサブスクリプションサービスの隆盛に、「自分は何をしていたんだろうか」とモヤモヤした気持ちを抱いていた。

そんな折、ハッとする文章に出会った。 

今となっては、「未サブスク配信」、もっと敷衍していえば、YouTubeなど含めたネット空間で試聴することすら、あるいはその概要すら不明な「ネットにあたっても情報不明」なものが沢山あって、それらが今後もしかしたら独特の価値を形成していく可能性を感じたりしているのです。「次のレア・グルーヴはCDからくる」。そうなのです、というかおそらく、そうであるしかないと思っています。今や、一番ディープな<未知>はネット空間以外(=あの頃のCD)にあるのだから。

CDさん太郎 VOL.1 2019/2/9 - 肴は炙ったイカでいい

 

俗流アンビエント」や「light mellow部」の活動で知られる柴崎祐二さんのブログなのだが、自分がなぜCDを買い続けているのか、なぜ買わずにはおれなかったのかが分かったような気がした。

そして、ネットに情報が乏しいなら、微力ながら自分も発信してみようじゃないか、自分が買ったCDの記録をつけてみようじゃないか、とも。

 

そんなわけで最近激安棚で買ったCD、あるいは過去に買ったCDについて、内容の良し悪し問わず記録を綴ってみたいと思う。