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ブックオフなどで買ったCDを紹介するブログ。

小さなスーパーマン ガンバロン オリジナルサウンドトラック(2007)

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アーティスト:ゴダイゴ

タイトル:小さなスーパーマン ガンバロン オリジナルサウンドトラック

発売年:2007年

レーベル:G-matics

 

 

なお、2019年11月にはLP復刻がなされた模様。

11/20発売 ガンバロン!!世界が待ってたLP化!!!!!|ニュース&インフォメーション|JAPANESE ROCK・POPS / INDIES|ディスクユニオン・オンラインショップ|diskunion.net

 

このCDは買い逃していたので、見つけて本当に嬉しかった。

特撮番組「レッドバロン」「マッハバロン」に続くバロンシリーズの最終作のサントラ盤。

2.と8.を除いた全ての曲がミッキー吉野作曲、全曲ゴダイゴによる演奏ということだが、どの曲も文句なくゴダイゴ感があり、ボーカルをタケカワユキヒデに代えて想像することが容易にできる。

多くの方が指摘されているが、1. のスペイシーなのにファンキーなノリ(クラビネットが気持ち良い)、2.のミッキー吉野シンセサイザー多重録音(手弾き!)、7.のスティーブ・ファックスのボーカル、10.のインスト(これまたスペイシーでファンキー!)はゴダイゴファンにはたまらないはず。

単なるサントラ盤というよりは、タケカワユキヒデ抜きでゲストボーカルを迎えた『事実上のゴダイゴのアルバム』と言って差し支えない代物だと言えるだろう。

(なお、ドラムの浅野良治脱退~トミー・スナイダー加入前の録音とのことで1.と6.はロバート・ブリルが叩いている)

 

ここでは備忘を兼ねて、ゴダイゴ以外の要素について掘り下げていく。

 

3.の桜井妙子は朝倉理恵名義でも活動。母性の塊のような歌声の純然たる童謡だが、レコーディング当時弱冠24歳と知って驚いた。

 

4.の石川進は『オバケのQ太郎』や『ど根性ガエル』の主題歌の人、とは一聴して気づかなかった。ソウルフルな声と歌い回しからてっきり若い頃の串田アキラかと思ったほど。かの二曲とはまるで別人の歌声!

石川は、後に坂本九も在籍したという「ダニー飯田パラダイスキング」のボーカルとして1950年代末に活躍、その後はソロとして子供番組の主題歌でヒット作多数。司会、俳優、声優で活躍されたとのこと(「長靴をはいた猫」のペロもこの人だったのか!)。

ブルースをルーツとしてハワイアン、オールディーズをやっておられたようだが、4.でのR&B唱法を聴くに、本当に懐の深い歌手だと思った。

石川は「ガンバロン」にも子供達を見守る気のいいおやっさんの役でレギュラー出演しているが、あのルックスに対し歌唱とのギャップがありすぎて凄い。

 

5.天馬昇三は詳細不明。ライナーノーツによると芸大の声楽家の学生だったそうだ。

前番組の「円盤戦争バンキッド」でも主題歌を歌っており、この番組の主役の名前が天馬昇だったことから、演じた奥田瑛二が歌っているのではとの噂も根強くあったようだ。

声楽由来の歌い回しからは初代ガンダム(79年)や「未来少年コナン」(78年)のOP曲を連想するのだが、そういえばコナンを歌った鎌田直純という方に声が似ているような気もする。鎌田直純も詳細不明なのだが、少し掘って出てきた方は芸大卒で歳の頃も符号しそうであった。果たしてどうなんだろうか。

ところどころに「君は恋のチェリー」風味を感じる曲なのだが、不思議と歌い回しとマッチしていて気持ちが良い。なおブリッジのシャウトはミッキー吉野

 

9.の安田おじさんというのは番組のアシスタントプロデューサー安田邦宜。歌と言っても、劇中で主人公のメンター役を務めるAI「ゴエモン」の独白なのだが。コンピューターボイスとミニマルなシンセが面白い。

 

 

ところでOP曲1.とED曲6.は、変声期前の子供声コーラスもの(というジャンルがあるか不明だが)として非常に出来が良い。特に1.は、実にゴダイゴ的なせめぎ合う演奏に対して、達者なんだけれどどこか不安定な子供声が非常にスリリングに聞こえてたまらない。

歌っているのはジャニーズ少年団。いまでいうジャニーズJrのいちユニットなのだが、特筆すべきはあの野村義男が参加していることだ。12歳でスカウトされてすぐの初仕事ということで、実はたのきんトリオの中で一番将来を嘱望されていたのかな、などと思ったり。

なお、このジャニーズ少年団にはもともと曽我泰久も参加しており(本作には不参加だが)、つまり「野村義男とTHE GOOD-BYE」のフロント2人はこの頃(76年)すでに邂逅していたと思われ、感慨深い。

そしてメインボーカルの少年達はザ・バーズ日本テレビ音楽院なるタレントスクールの選抜生によるグループである。

ザ・バーズは、ガンバロン放映開始の半年前である1976年10月に「ふり向くな君は美しい」をリリースしており、同曲の収録には1期生としてカブキロックス氏神一番が参加していたという。だとすれば時系列的に、1.や6.に氏神一番が参加していた可能性も考えられ、いよいよ本作の珍盤度が増すというものである。